〜快適空間維持の空気調和機器メンテナンスサービス〜

プレフィルターは中性能フィルターや電気集塵機の集塵ユニット、全熱交換器のローターの空気流入側に取り付けられています。比較的大きな粉塵（綿ぼこり・繊維くず・土砂の砂粒等）の捕集がその目的ですが、定期的に洗浄しなければその粉塵捕集能力が低下するばかりでなく、空調機器の圧力損失増大による消費エネルギーの増加や機器の不良をまねきます。
通常使用の状況下では2週間～1ヶ月に1度の洗浄をお勧めします。

電気集塵機はプレフィルターでは捕集しきれなかった微細粒子を捕集凝集堆積し粗大化させ、空気流出側にあるロールフィルターで捕集させるための装置です。高圧（DC12kV）に帯電させたイオン化部を粒子が通ると荷電され、下流側にある集塵部の接地極板に吸引捕集されます。捕集された粒子は堆積し、その大きさの50～100倍になると気流によって粗粒子状で剥がされロールフィルターに捕集されます。
定期的に洗浄しなければ接地極板の汚れにより微細粒子を粗大化させて捕集することができません。また、集塵ユニットの短絡を引き起こし安定した空気清浄を行うことができません。 洗浄作業は空調機から取り外した集塵ユニットを専用の薬剤に浸漬したのち、高圧洗浄機にて徹底的に洗浄します。乾燥後、空調機に取り付け試運転を行います。
通常使用の状況下では6ヶ月～1年に1度の洗浄をお勧めします。

冷却塔は冷凍機の水冷凝縮器で冷媒ガスを冷却する装置です。温度の上昇した冷却水を大気に触れさせ気化熱により冷却水の温度を下げ、さらにその冷却水を循環使用するために使われます。ビルの屋上に設置されるのが一般的です。
大気に冷却水を触れさせるため、大気中の有害ガスが冷却水に吸収され機器内部を腐食します。また、太陽光による藻類の発生やスライム（水あか）の付着によって運転効率低下をまねきます。冷却水の水温は25～38℃になるためレジオネラ菌等の発生にも注意が必要です。
通常使用の状況下では1ヶ月に1度の洗浄をお勧めします。

気化式加湿器はモジュールに水を浸透させ、これに空調機の風を通過させることにより、モジュールの水分が気化蒸発して空気を加湿します。
エアフィルターと同様に運転時間の経過とともに空気中の粉塵が付着します。また、浸透させる水のスケール成分が付着し徐々に汚れていきます。そのまま放置すると、加湿能力の低下ばかりでなく、微生物に汚染されたり悪臭の原因にもなります。
建築物衛生法により1年に1回の清掃が求められています。

エアフィルターは清浄環境の要です。交換せずに使用し続けると目詰まりを起こし、空調機器の運転効率低下による電気代の増加をまねきます。また、風量が低下し快適性が損なわれます。
粉塵捕集効率の高い中・高性能フィルターは水洗いが出来ません。定期的な交換が必要です。
通常使用の状況下では1年に1度の交換をお勧めします。

一般的なオフィス・店舗ビルで使用される中性能フィルターから、より衛生基準の厳しい病院・工場で使用される高性能HEPAフィルター等、さまざま用途に対応するエアフィルターの販売・交換・廃棄を行っております。

清浄で快適な空間を維持するために空調機器は日々動き続けています。機器も人間と同じように、動き続けていれば疲労しどこかしら不具合も出てきます。人間と違うところは、機器は休息を与えても自己回復できないという点です。
ビル設備の大部分は法定耐用年数が15年です。しかし、メンテナンスもせずに稼働し続ければその15年も保ちません。逆に、定期的にメンテナンスをし手をかけることで未然に故障を防ぎ、さらに機器の寿命を20年、25年と延命することができます。

快適な環境は空気の清浄度のみでつくられるものではありません。日々過ごす施設の維持管理もお任せください。

お手洗いの清浄度は見た目だけではありません。綺麗に見えていても臭気によって環境は悪化します。衛生陶器の臭気の原因は見えないところに潜んでいます。